模写作業。
京都市は景観条例区域内に入ってる場合が多く、勾配屋根が一つの基準になっています。
勾配屋根の場合、軒先の納め方で印象というのは大分違ってきます。
薄く細く仕上げるのか、太く仕上げるのか、雨樋を見せるのか、隠すのか。悩ましい。。。
なので、書籍なので見て、おぉこれ使えそう!と気になった詳細図は仕様パクる気満々で模写します。(笑)
模写していると気になる部分も出てきます。
今回気になったことは防火面。
準防火地域の場合、木造建築物の軒裏は下の図にあるように防火性能のある材料で被覆しないといけないのですが
忘れがちなのが鼻隠しという部分。
この部分も、準防火地域では不燃材料にしないといけないことになっています。
よって檜などの木で造りたい場合は、防火上の規制がない地域か、若しくは、
さらに下図の【垂木・野地板等を木材現しとする場合】にある仕様にしなければいけないことになります。
(財団法人 日本住宅・木材技術センターの木造住宅用の防耐火構造標準納まり図による。)
とまぁ、実際そのままそっくり仕様をパクるというのは難しいのですが、
完全オリジナルなものを考えるなんてのも又あり得ない話。
なぜその仕様なのか理解できない限り自分の設計にも生かせないので
考える機会にするためにも模写作業は大切なわけです。
今後も、あわよくばかっこいいデザインの仕様をそのままパクれるのではないかと淡い期待を抱きつつ
模写を続けていきたいと思います。
とはいえ、まんまパクることはしないですけどね(笑)