既製品は嫌い。
妙に上っ面ばっかり綺麗に見せたり高級感ぶってみたり。
そのくせ見えない部分となると下地の合板のままで仕上げもしない。
どうせ隠れるし、いいやんと言わんばかりにほったらかし。
確かに隠れるし別にいいんやけど、何かそういうところも嫌い。
けど、もう既製品なしで家造りはコスト的にも現実的に不可能。
コスト抑えるには大量生産されている既製品だけを組み合わせて造れば手っ取り早く、
住宅会社などの多くは、既製品を持ってきては組み立て、置くといった具合にし
商品単価に加え作業手間をも省くことでコストダウンをはかっている。
そのおかげでローコストで住宅を手に入れられるというメリットはあるものの
カタログを見て選ばれた商品の組み合わせではデザインや色がちぐはぐなものになりがちで
どうも統一感がなくなってしまう。
となると、益々 既製品を敬遠したくなる。
と、嫌い嫌いといったものの使わざるを得ないのも現実。
そん中、今月の建築知識(2013/3月号)の特集が[既製品]使いこなし大百科」ってなってたので早速購入。
ちらほら見て知らない商品が載っており、おーと思うこともあるけど、
感じるのは、既製品との付き合い方は単にどっかから持ってきて置くだけとか組み合わせるだけというのではなく
ひと手間、ひと工夫すること。そうすれば同じ物でも見え方が変わり違った印象を与えることが出来るということ。
これだけ既製品を使う機会が増えてくると、そういったひと手間ひと工夫をどの様にするのかってのが、
設計者の腕の見せ所であり、センスが問われてるところでもあるんでしょう。
この様な特集が組まれるのを見ると、嫌い嫌いと敬遠してる場合ではないと痛感します。